
美味しいウニを食べたい!と思った際、ほとんどの方は北海道のウニを連想されるかと思います。
確かに北海道のウニは大抵どこで食べても美味しくいただけますが、本当に美味しいウニを食べたい時、注意しなければならないことがいくつか存在します。この記事では、本当に美味しいウニを食べるために、有用な知識を紹介していきます。最後まで読めば、あなたもウニマスターになれる!
結論:夏に積丹半島に行ってください。
ウニの状態に注目する
ウニの状態?ウニって板の上に並んでいるやつでしょ?あれちょっと苦いんだよね〜〜という声が聞こえてきそうです。確かに、一般的に想像する高級食材=ウニって、立派な板の上に綺麗に並んでいるものを想像しますよね。
違います!!!!ウニはそんなものじゃない!!!!積丹で食べるウニが世界一美味しいことを説明する前段として、普段想像するウニと、本物のウニの違いを説明します。
本州でよく見る「板ウニ」

- 特徴:木の板にきれいに並んでいるウニ
- 保存方法:型崩れ防止のため、ミョウバン(添加物)を使っている
- 味わい:形はきれいだが、苦味やえぐみが出やすい
- 流通:スーパーや築地市場などで一般的に流通しているウニ
本州の人が「ウニってちょっと苦い」と感じるのは、このミョウバンの影響が大きいです。本州の回転寿司の場合、大抵この板ウニを使用しています。このウニ、もちろん美味しいのですが、苦手な方も多いですよね。おそらく、ミョウバンのせいです。
高級スーパーや空港で見かける「塩水ウニ」

- 特徴:透明なパックに海水に浸された状態で販売
- 保存方法:ミョウバンを使わず、海水に漬けることで鮮度を保つ
- 味わい:苦味がなく、甘みや旨味がはっきりわかる
- 流通:まだまだ高級品扱い。値段は板ウニより高め
「これが本来のウニの味か!」と驚く人が多いのが塩水ウニです。高級デパートや新千歳空港ではこのタイプのウニが(ものすごい値段で)売られていますね。絶対買えないですが・・・。北海道のスーパーや市場では、この塩水ウニが並んでいることが多いです。味はもちろん板ウニと比較するとよりクリーミーかつ濃厚でおいしいですよ!
北海道に旅行に来る方は、市場やスーパーでこの塩水ウニを買って、パックご飯の上に乗せて食べると・・・・絶品のウニ丼をリーズナブルに楽しむことができるのでおすすめです!これは我が家の頑張ったご褒美によくやる塩水うに丼です。ちょっと色があれですが、うまいです。

欠点は、ミョウバンを使用していないため、消費期限が短いことですね。
積丹で食べられる「とれたてのウニ」

- 特徴:海から揚がったばかりをそのまま丼へ
- 保存方法:不要。採れたてなので添加物ゼロ
- 味わい:甘みがとにかく濃厚で、とろける口どけ。雑味なし
- 特別感:その場でしか味わえない贅沢。シーズン(6〜8月)だけのごちそう
これを一度食べたら、もう板ウニには戻れません。まさに「世界一美味しいウニ」です。本当にうますぎて、飛びます。
ウニの産地と時期に注目する
積丹の海がウニにとって理想的な環境
- 透明度の高い海水
積丹ブルーと呼ばれるほど澄んだ海。雑味のないクリアな味わいは、この海の水質のおかげです。 - 栄養豊富な昆布の森
ウニは海藻を食べて育ちます。積丹の海は良質な昆布の宝庫。最高のエサを食べているから、旨味が濃厚なんです。
積丹で食べられる主なウニの種類
- エゾバフンウニ(赤)
甘みと旨味が濃厚。積丹の代表格で、特に人気。 - キタムラサキウニ(白)
上品であっさり。口当たりがなめらか。
積丹ではこの2種類を味わえることが多く、食べ比べができるのも楽しみの一つです。しかしながら、近年エゾバフンウニは漁獲量が少なく、値段がとんでもないことになっています。私個人的には、ムラサキウニで十分です。バフンウニも超うまいのですが、甘すぎてちょっとくどいんですよね。ウニ丼にするのであれば、ムラサキウニの方がおすすめです。(バフンウニに手が出せないからじゃないからね!)
積丹でウニが旬を迎える時期
- ベストシーズン:6月〜8月
- この時期は海も安定して漁ができ、新鮮なウニが毎日のように港に上がります。
- 夏の北海道旅行と時期がぴったり重なるので、観光客にとっては最高のグルメ体験。
はい。最大の問題はここです。積丹のウニは期間限定なのです。この事実を知らないまま北海道旅行に来て、いざ積丹まで行き、「今ウニ漁やってないよ」と絶望した人を何十・何百人と見てきました。世界一の積丹のとれたてウニを楽しめるのは夏限定です!しっかり覚えましょう。
なぜ「積丹のウニ=世界一美味しい」と言えるのか?
- 澄み切った海と昆布が育む最高の環境
- 鮮度抜群の“その日採れたて”が味わえる
- 種類ごとに味わいを楽しめる(赤ウニと白ウニ)
- 短いシーズン限定だからこそ、特別感がある
つまり「環境 × 鮮度 × 限定感」、この三拍子が揃っているのは積丹だけ。だからこそ、世界一レベルに美味しいと言えるんです。
積丹じゃなくてもいいの?
北海道ではどこでもウニが食べられます。大抵の海沿いの街に行くと、ウニ丼を食べることができます。特に夏場は札幌や余市、苫小牧や函館などの主要都市でも食べることができます。
これは実体験に基づく話なのですが、積丹半島の美味しいウニ丼のお店が軒並み超・行列であったために、別の地域でウニ丼を食べたことがあるんです。

このウニ丼、板ウニや塩水ウニと比較すると、確かに美味しいのですが、積丹のウニと比較すると一段階味が落ちている、と感じてしまうのです。私は北海道中のウニを食べてきたのですが、積丹で食べるウニ丼が最強に・本当に一番だと思っています。
逆に、一度積丹のとれたてのウニを食べてしまうと戻れなくなってしまうかもしれませんね。
積丹のウニ丼のおすすめ店
積丹でウニ丼を食べるならここ!おすすめ店リスト
- 鱗晃荘(りんこうそう)
民宿に併設された食堂。新鮮そのもののウニを贅沢に盛った丼が名物。以下の超人気店に比べると比較的行列が少ないため、私のおすすめです。
→ https://rinkousou.net - みさき
積丹で一番有名ともいえる人気店。夏場は行列必至。赤・白ウニの食べ比べ丼もあり。
→ https://tabelog.com/hokkaido/A0106/A010602/1003109/ - 中村屋
積丹町の老舗。地元の漁師直送ウニをたっぷり使った丼はシンプルにして豪快。
→ https://tabelog.com/hokkaido/A0106/A010602/1005212/ - 田村岩太郎商店
積丹のウニ丼といえば外せない超有名店。価格は高めだが、その分ネタの質と迫力は圧巻。観光客に特に人気。
→ https://tabelog.com/hokkaido/A0106/A010602/1038639/
積丹ウニ丼を食べるときの注意点
どのお店も、ウニ漁が解禁される夏(6月〜8月)限定で営業し、しかも朝から観光客で大行列になります。人気店だと開店から1〜2時間で売り切れてしまうことも。
せっかく北海道に来て、最高のウニ丼を食べたいのに諦めることに・・・なんてならないように、積丹で確実にウニ丼を食べたいなら、開店前から並ぶのがベストです。気合を入れていきましょう!
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